管理人の横顔

吉四六書房の管理人・・・

わたしはこんな人です。

島原生まれの島原育ち高校卒業と同時に東京に出ました。

大学を卒業した後、東京で就職しましたが、身体をこわし、郷里に戻ってまいりました。

東京時代に知り合った『つれあい』と脱都会を志向し、試行錯誤の末、現在のかたちをとりました。

15年ほど前『もうひとつの生き方を考える会』を母体にして7人の共同経営で発足した吉四六書房は、捨てられていく『本のリサイクル』というのが当初の目的でした。まともな食べ物を提供しようと自然食のレストランも計画にありましたが、食べたい人ばかりで、つくりたい人がひとりもいなかったので(笑)断念しました。あの時、メンバーの女性陣が手を挙げていたら、今ごろうちは・・・『自然食亭 吉四六』なんてへんてこなものになっていたのかもしれません。何はともあれ、今は古書店です。

現代文明の脆さを危惧し、どういう思想が明るい未来に自分たちを導くのか、どういう生活を今、実際にすればいいのかを常に話し合い、行動に移してきた結果がこの『晴耕雨読の管理人室』に反映しております。

わたしが目指すのは、奴隷のように物や金に振り回されたり、こき使われたりせずに、ゆっくりと生きてゆくことを楽しめ、尚且周囲の理解ある人と、人間としての徳性というのか魂というのか・・・を磨き上げてゆくことです。

当然のように、理論と実践が生まれ、理論は本屋という部分で磨き、実践は農園(そんなに大それたものではありませんけどね)で、日々実行する、という図式になります。

農園は三年ほど前に購入した山林を、中古のかなりくたびれた重機で拓き、つれあいとともにボツボツと畑や庭をつくり続けてきたものです。本屋を営業しながら毎日交替で手入れをするので、亀の歩みのように本当に少しずつしか進みませんでしたが、最近は野菜の類は100%自給できるまでになりました。

吉四六書房の品揃えが精神世界や思想書に偏っている(店内は一般の小説や雑本の類でいっぱいなのですが)わけは、自分の現在を形成してきた多くの本がそのジャンルに入っていたからです。

基本はヒンドゥー教や西洋のオカルティズムなのですが、近年大本教系の考え方にも強く共鳴しています。特定の宗教にはこりかたまったりせず、広くに真理を求めています。天空に浮かぶ月はただのひとつなれど、その月を指さす指は無数にある、とは・・・なににあった言葉でしたっけ。

1990年に野草社から出された『もうひとつの日本地図−いのちのネットワーク−』という本に、吉四六書房も載せていただきましたが、当初から今にいたるまで、考え方に基本的にはまったく変化はありません。

わたしたちはもうひとつの生き方、つまりものや金に振り回されることなくほんとうに信頼できる人間関係のもとに新しい共同体をつくりあげたい、と思っているのです。できるだけ自然の環境の中で、金で買うのではなしに、食べるものを自分たちの手で共同でつくり、出来うることならエネルギーの自給も目指したいのです。

共同で人と人とが協力して生きていくことでお互いに精神的にも磨かれていくことでしょう。悲しいことに現代は人との結びつきを疎ましく思う人間が増加しているようです。

脱都会をして田舎でのんびり暮らしたいと思う人はとても増えているようですが、消費型の生活スタイルをただ環境だけ田舎に移してのんびりできるはずもありません。なによりも人に頼るだけで、なにひとつ自分では人のために無償で動こうという意志のない人には田舎暮らしは出来ません。

わたしたちのような生き方を目指している(山の中に自給用の畑を持ち、現金収入は少ないながらも自分の好きなことで確保する、という)人はたぶん都会にはたくさんいるのだと思いますが、きっかけや縁がない、田舎には就職先がなく生きていけないと、諦めてしまっている(でも、諦めきれない)方に、このページが少しでもお役に立てたならうれしいです。

相互交流や同志の方のお便りやメールなどもお待ちいたしております。  

 『管理人室御案内』に

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送